【活動報告】ミーティング・ファシリテーション研修vol.1~参加者同士でつくりあげる場をめざして~を開催しました

6月16日(木)に南三陸ポータルセンター、6月17日(金)にかほくホールで「平成28年度 ミーティング・ファシリテーション研修 vol.1~参加者同士でつくりあげる場をめざして~」を開催しました。

震災5年目を迎え、住民主体の活動が各地で生まれている中、一人ひとりや地域の持つ力を引き出しながら、打ち合わせや活動に取り組めるファシリテーターとしての力を高めたいという声から、今回の研修を実施しました。

講師は、あらゆるジャンルの会議でミーティング・ファシリテーターとして活動する青木将幸氏を招きしました。

当日は地域で活動する復興支援員を中心として、地域活動・復興支援を行う団体スタッフ、行政職員、地域おこし協力隊など多様な立場の参加者が集い(南三陸会場:28名、石巻会場:27名)、共に学びを深めました。

プログラムは、「質問・発言、いつでも歓迎です」という青木氏の穏やかな口調から始まりました。参加者からの問いに青木氏がこたえながら、会場全体で学びをつくっていくという一日となりました。

【南三陸会場】

南三陸会場では、受講生から「シーンと沈黙してしまう時に、活発な意見交換をするにはどうしたら良いか?」という質問から、少人数でグループを組み実際に話し合いを行いました。また「いい会議とはどんな会議?」などの質問については、受講生の考える「いい会議」のイメージについて少人数で話し合いを行い、休憩時にシールを使って投票を行いました。「当事者意識を一人ひとりが持っている」「会議の目的が明確である」「安心感がある」「冗談が少しあって笑いがある」「議題の本質を参加者が理解している」などが「いい会議」のイメージとして共有されました。

また、参加者が主体的に会議にのぞむために、議題の設定から参加者で行うという手法も実践しました。会議の4つの段階「共有→拡散→混沌→収束」のイメージを持ちながら、受講生から出した議題に分かれての議論は、濃密な意見交換が行われていました。

IMG_4935

受講生からは、「意見が出るまで待つことを心にとめて会議にのぞんでみようと思った」「会議の4つの段階を活かして実践していきたい」などの声がきかれ、次回vol.2に向けても「収束についてのプロセスを学びたい」「アイスブレイクの手法をもっと知りたい」などのアイデアをいただきました。

IMG_5067

【石巻会場】

石巻会場では、受講生から「初対面の人同士での会議でお互いに打ち解けるには?」「一人の人の話が長くなってしまう時があるが、どうしたらみんなが発言できるか?」「どうしたらみんなが主体的に会議に参加することができるか?」「会議をして話し合われたことをどのようにまとめればよいか?」などの問いが投げかけられました。

お互いの共通点を探しながら会議にのぞむこと、「共有→拡散→混沌→収束」の流れを意識してみること、会議の中で役割分担をしておくこと、会議で話したいことを参加者から募ることなど、いくつかのポイントを実践を通して学びました、

プログラムの最後には、受講生から出された議題の問いかけ方について、全員で言葉や質問の投げ方を吟味し合い、問いの持つ力を実感する時間となりました。

話し合いたい議題ごとに集まり意見交換

話し合いたい議題ごとに集まり意見交換

受講生からは、「問いを考えることにチャレンジしたい」「参加者が主体的に話し合うために議題を集めて問いかけることを学んだ」「会議の4段階を意識して実践していきたい」との声が聞かれ、話し合いの前提となる「問い」の設定の重要性や会議のプロセスについて体感しながら学びを深めるような時間となったようでした。

みなさん一日、ありがとうございました!

みなさん一日、ありがとうございました!

会議の中で発言を待つこと、議題となる「問い」を吟味すること…など、多くの学びが得られた二日間でした。

vol.2に向けて、私たちスタッフも今回の経験や気づきを活かしながら、より学びの多い場づくりを目指していきたいと思います。

関連記事

  1. 【報告】東松島復興協議会に参加してきました。

  2. 【ご案内】平成27年度被災地におけるDV被害者等サポート事業…

  3. 【第1回復興応援隊員等合同研修会】

  4. 【情報共有】福島県:新型コロナウイルス感染症に係る特定額給付…

  5. NPO等の活用可能な政府の財政支援について復興庁より公表され…

  6. 【活動報告】復興応援隊・地域支援員ヒアリング