8月23日(日)、「あおいペットクラブミーティングにおけるアドバイザー派遣」を実施しました。これは宮城県地域コミュニティ再生支援事業・地域力再生活動アドバイザー派遣事業として、当センターが事務局を担当しているものです。今回第1号のアドバイザーに仙台市宮城野区福住町内会会長・菅原動物病院獣医師の菅原康雄氏を迎え、ペットを通じたコミュニティ形成に関する意見交換を実施しました。
あおい地区は東松島市の集団移転地の一つ。東松島市内の集団移転地での住宅入居・引渡しは複数回に分かれています。同地区においても災害公営住宅307戸が4期での入居(26年11月、27年11月、28年5・8月)、戸建住宅273区画は3期での引渡し(27年4・7・9月)となっております。移転者で構成するあおい地区まちづくり整備協議会は、移転時期のばらつきが新たなコミュニティ形成の弊害とならないよう、移転前から交流を図るための交流会や顔合わせ等を行ってきました。
当地区の災害公営住宅では、協議会が中心となって住民が交渉を重ねた結果、ペット飼育についてのマナー周知を行うことで飼育が認められることとなりました。その経緯の中で協議会内に「あおいペットクラブ」が設立され、会則や活動参加への呼びかけを行ってきました。クラブでは今後、ペット飼育についての勉強会やお茶会などの具体的な活動を通じて、徐々に移転者へ浸透させるような動きを見せたいと考えており、先進地の事例を参考にするとともに、活動についてのアドバイスを受けることを希望し、今回の機会を設けることとなりました。
ミーティングでは参加者より、自己紹介を兼ねて震災前後の状況や家族としてのペットの存在について各自の想いが話されました。その後各自の悩みやクラブの方向性に関して菅原氏とメンバーの意見交換がなされました。菅原氏からは住民の理解や参加を促す方法やメンバーを募る上での留意点や具体的な提案がなされました。菅原氏がすでに取り組まれている子供たちとペットとの交流イベントは、メンバーも興味を示していました。
クラブでは今回の意見交換を受けて活動今後の活動や方向性について議論を重ねていく予定です。当センターでは新たなコミュニティづくりに向け、当事業を最大限活用していただけるよう、今後もサポートを続けていきます。