“地域おこし協力隊、集落支援員の初任者を対象とした研修会”に参加してまいりました。
当センター事務局長石塚も講師として参加しました。
北は北海道、南は沖縄で活動する、地域おこし協力隊及び集落支援員になり立ての、150名が参加。
講師は、先日の宮城県復興支援員・地域おこし協力隊活動中間報告会でもアドバイザーを務めていただいた、徳島大学田口先生、中越防災安全推進機構稲垣氏、そして、法政大学図司先生、弘前大学平井先生です。
そしてサポート人員として、元地域おこし協力隊で今はその土地で起業している先輩が、入りました。
初日は、“地域に入る初めの一歩をわかち合う”為のグループワークを行いました。
課題に対して、プラス思考で対応する意見が多く挙げられました。
二日目は、長野県天龍村の地域おこし協力隊内藤さん、天龍村役場渡久山さん、地域住民の平松さんの事例発表からスタートしました。
隊員の目線、行政の立場、地域住民の視点から、地域おこし協力隊制度を導入したことで得られた地域の変化、協力隊の仕事の変化等のお話しを、ざっくばらんにお話ししていただきました。
協力隊初任者対象なので、先輩のお話しは参加者の方々は、非常に関心があるようでした。
天龍村の地域おこし協力隊の様子は、Facebookページhttps://www.facebook.com/tenryu.chiikiokosi?fref=ts
をご覧下さい。
二日目午後は、地域づくりコーディネート・ゲームをグループ毎に分かれて実施しました。
地域づくりコーディネートゲームとは、
①地域の身の丈に合った取り組みとはなにか?を考える
②安易な方向性の提示ではなく、地元の力を伸ばすにはどうしたらよいか?を考える
③多くの地域は自らの魅力に気付いていないので、どうしたら気付きを提供出来るのかを考える
④長期的な取り組みのスタートアップをどう創り出すかを考える
⑤活動の中で起こりそうなアクシデントも想定しながらプロセスを考える
⑥自らが主体的に取り組むことが前提
という、考え方を持ちながら、地域の取り組みをコーディネートし、シミュレーションしていくものです。
何種類もあるカードに様々な課題や条件が書いてあるものを引くことから、シミュレーションは始まります。
明日、この取り組みを各グループが独自の方法で発表する予定です。
この後の時間も、発表に向けて仕上げに入るグループが多くあります。
どのような結果が発表されるのかとても楽しみです。
三日目は、二日目に行った地域づくりコーディネートゲームの結果を各グループが発表しました。
地域づくりする上で欠かせないコーディネートする力、プロセスを学ぶもので、各設定(世帯数、人口、課題となるもの)を踏まえて、どのようなストーリーを組むのかがポイントです。
グループメンバーが全員参加する劇スタイルの発表や、一人がストーリーテラーのようになって発表する等、方法は様々。
どのグループも、人物設定、背景、ストーリー展開が細かく、個性溢れるものでした。
以下は、そのストーリーのごく一部ですが、ちょっとばかりご紹介すると、
・何でもやるぞ!と意気込んで、長老に怒られて、から回り
・地域の為に先ずは仲良くなろうと、自ら歓迎会を設定すると大成功
・地域の人から“神楽”を復活させたいとリクエストがあり、「やろう!」と盛り上がったので、会合を設定したら集まらなかった
等などです。
各グループの発表後、司会を務めた当センター石塚から感想発表、その後徳島大学田口先生より更に良い活動とする為のアドバイスがありました。
田口先生は、先日2日の復興支援員・地域おこし協力隊活動中間報告会のロードマップ作成時にもおっしゃっていた、“地域を主語に”を、この場でも強調しておられました。
協力隊自信の活動が主語になりがちなところを(事業やイベント等を)地域に根付かせる仕組み作りの為に、協力隊が力を発揮できることが大切だ、とお話しされていました。
今後またそれぞれの地域に戻り、隊員の皆さんはこの研修を踏まえて、活動されます。
皆さん、お疲れさまでした。
講師の先生方、アドバイザーの方々、隊員の皆様、濃厚な時間をありがとうございました。